『フライトナイト』:原題FRIGHT NIGHT 監督・脚本:トム・ホランド

『フライトナイト』:原題FRIGHT NIGHT
監督・脚本:トム・ホランド


 

みなさま初めまして。
この度、この栄えあるちまスプ部の一員とならせていただきました
キャプテンGと申します。
みなさま何卒よろしくお願いいたします。
さて今回私が皆様にご紹介するのは、
吸血鬼映画の傑作『フライトナイト』でございます。

 

かなり有名な作品であり、昔はよくテレビでも放送してたりしてたのですが最近はめっきりご無沙汰ですし、部員も私みたいなおっさんばかりというわけでは無いとは思いますので、まずはストーリー紹介をさせていただきます。

主人公の高校生のチャーリーは、恋人のエイミーとエッチな事がしたいお年頃。
ある日の晩ついにエイミーといい感じになったのですが、二人の男が空き家だった隣家に
棺を運び込む所を目撃してしまい、それに夢中になってる間にチャンスを逃したばかりか、
彼女とも気まずい雰囲気になってしまう。そしてその隣家にセクシーなお姉ちゃんが入っ
ていく所を見たチャーリーは、翌日そのお姉ちゃんが死体となって発見されたニュースを
見て隣家を監視するのだが、その過程で隣家が吸血鬼である事に気が付く。
だがその事を母親やエイミーに話しても当然ながらまったく信用してもらえず、詳細を隠し
殺人を目撃したと話して刑事と共に隣家に踏み込むも、つい吸血鬼の事を口走ってしまい
刑事の信用を失ったばかりか、隣家の者に完全に目を付けられてしまう。
その晩、隣家の主人ジェリー・ダンドリッジの襲撃を受けたチャーリーは、辛くもダンド
リッジを退けるがそれも一時しのぎであり、翌日の晩にまた来ると宣告されて恐れおののく。
追い詰められたチャーリー君は、深夜のホラー映画番組「フライトナイト」のホスト役で
あり、数多くの吸血鬼映画でヴァンパイアキラーを演じてきた俳優ピーター・ピンセント
に助けを求めるも、番組を降ろされたばかりのピーターはチャーリーを頭のおかしな奴だ
と思いまったく相手にしてくれない。
やけっぱちになったチャーリーは隣家に乗り込んでダンドリッジを始末すると意気込むが、
そんな彼を心配したエイミーと、心配はしてないけど事態を面白がっている悪友のエドは、
ピーターに協力してもらいダンドリッジが吸血鬼でないとチャーリーに証明するため一芝
居打つことにする。
だがそれが逆にダンドリッジが吸血鬼であると知る事態になり、エドは襲われてヴァンパ
イアと化し、エイミーも攫われてしまう。
エイミーを救出すべく、チャーリーとピーターはダンドリッジの元へと乗り込み、
恐怖の夜(フライトナイト)は幕を開けるのであった。

 
フライトナイト4
当時のホラー映画の主流はどちらかというと『13日の金曜日』のようなスラッシャー物で、吸血鬼は時代遅れのホラーアイコンを化しており、劇中でピーターが「フライトナイト」を降ろされた理由もまさにそれだったりするのですが、そんな吸血鬼を見事現代に蘇らせたのがこの作品だと私は思っております。

そして吸血鬼というのは意外と弱点というか、行動に制約が多いモンスターであり、それゆえ今時の作品では色々と設定のアレンジがされてると思うのですが、この作品のダンドリッジは非常にオールドスタイルの吸血鬼だったりします。
 
フライトナイト3私は設定がアレンジされた作品も嫌いじゃないのですが、むしろその弱点を熟知しつつ、それを上回る超能力と狡猾さで恐怖の帝王として君臨する吸血鬼の方がやはり大好きですし、それを備えたダンドリッジは十分魅力的な敵役です。

もちろん吸血鬼には欠かせないセクシーさも持ち合わせており、ダンドリッジがエイミーを誘惑するシーンは、エイミーの戸惑いと抗いも合わさってかなりエロティックさ。

でもそれよりも注目すべきはその吸血鬼に立ち向かう人間の方でして、素人ヴァンパイアキラーコンビのチャーリー&ピーターの奮闘こそが、この作品一番の魅力ではないかと思っております。
大体夜に吸血鬼退治に赴くなんて殺してくれと言ってるようなものですし、私なら絶対に行きたくないのですが、でもこの二人はエイミーを助けだすという目的のため、しょんべんちびるような思いをしつつ、でも勇気を振り絞ってダンドリッジに立ち向かっていく。
 
フライトナイト2

そこに私は大いに感情移入し、この作品を見る度に二人をつい応援しちゃうんですよね
ただこの作品、個人的にちょっとどうかと思うシーンもありまして、例えばダンドリッジは昼間はビリーという男に留守を守らせているのですが、この男は普通の人間じゃ無く銃で撃たれても死なないバケモノだったりして、お前何者やねん? と見る度に思ったりします。
 
あとラストのあれもホラー映画としてはありがちなんですが、作中のある描写を踏まえると明らかに矛盾しており個人的には蛇足だと思いますし、そもそも本作のパート2にはまったく生かされてないのも引っかかるんですよね。
でもそれも含めてこの映画は、傑作吸血鬼映画だと思っておりますので、ゴアなシーンは全く無いですが未見の方がおられましたら是非一度ご覧ください。
 
なお先ほど書きました本作のパート2ですが、好きな人には悪いのですが個人的にはうんこちゃんだと思ってますので強くお勧めしません。
前作でラブラブだった恋人と別れた設定の続編に傑作無し!
以上、稚拙な文章にお付き合い下さりありがとうございました。
 

 
 

Written by キャプテンG[@captaing10]

 

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