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公開30周年記念!

トロマエンターテイメント製作、ロイド・カウフマン監督として
“カルト的な”支持を受ける今作は、
なんと2014年で公開30周年を迎える。
「いつ話題にするの?」「今でしょ! (死語)」ということで、
悪魔の毒々モンスター』について書いていこうと思います。


 

1980年代に公開されて以来、映画ファンからカルト的人気を誇るホラー・コメディー。
過激なB級おバカ映画を量産し続けてきた伝説の映画会社トロマ・エンターテインメントの代表作で、有毒廃棄物を全身に浴び醜いモンスターになってしまった青年が、街にはびこる悪党どもを退治していく。
監督は、トロマ・エンターテインメントを率いるロイド・カウフマンとマイケル・ハーツ。毒々しさ全開のナンセンスの中にも、現代に通じる社会問題を盛り込んだストーリーに注目。
(引用元 http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id702/)

 
toxic_2「バカ映画」「Z級映画」となじられる事の多いトロマエンターテイメント。
しかし、『悪魔の毒々モンスター』は「バカ映画」「Z級映画」といった一言で片付けられるべき作品でないと私は考えています。
たしかに、不良グループによる自転車少年轢殺シーンとか、盲導犬射殺シーンとか、腕もぎシーン顔面破壊シーン、終いには臓物取り出しシーン
そういった部分が話題になりがちですが!

toxic_3主人公は、ジョックスに虐げられながらも、掃除夫としてスポーツジムで懸命に働くメルヴィン。やる気だけはある無能な彼は、スポーツジム会員からの“かわいがり”として、ハニートラップを仕掛けられてしまいます。
夜のプールサイドに誘われたメルヴィン。キスをしようとするやいなや、まわりのライトが点灯します。ジム会員全員にまぬけな姿を見られてしまう可哀想なメルヴィン(まぬけな姿の理由は本編でチェック)。
笑い者にされた彼はパニックに陥り、スポーツジム中を駆け回り、なんと窓からダイブ!
 

toxic_4その彼を地上で待ち受けていたのは、核廃棄物処理を行なっているトラックの荷台。その核廃棄物の入った容器に頭から突っ込むメルヴィン。
体中を核廃棄物に浸してしまった彼は“毒々モンスター”へとメタモルフォーゼするのでした…!
毒々モンスターになったメルヴィンは、正義に目覚め、自分をこんな姿にさせた正義に反する連中をめっためたに殺っていきます。
すっかりたくましくなった彼はファストフード店で食事中。すると、そこにヘビーメタルを勘違いしたような服装の男3人組が強盗に現れます。
客の中には盲導犬を引き連れたメクラの姉ちゃんサラが居るのですが、メクラゆえに状況は把握できていない。そんな中、瞬時に殺されるメクラ姉ちゃんの盲導犬! 果てには男達にレイプされそうになってしまうメクラの姉ちゃんサラ!
こんな現場を眼前にした毒々モンスターが黙っているはずはなく、男連中に逆襲、瞬殺。
盲導犬を亡くしてしまったサラを家まで送り届ける優しい毒々モンスター。

 toxic_52人は一瞬にして恋に落ち、愛を深めていきます。
それからも町の不届き者を殺害、そして子供や老人にはめっぽう優しくし、どんどんと町の人気者になっていく毒々モンスターでしたが、ある日、悪いことを何もしていない人を殺めてしまうのです。その事実に思い悩む毒々モンスター。
サラと話し合った結果「殺す人(悪い奴)のいないところに行こう」という結論に達します。
逃避行へとひた走る2人でしたが、町には毒々モンスターの世直しを良く思っていない人達が…
彼らは毒々モンスターの殺害に乗り出すのだった…
さあ、どうなる、みんなの毒々モンスター!

好事家が反応し、マニアが唸り、若者は爆笑。
トロマの逆襲2013や、ロイド・カウフマンの来日などのビッグイベント連発からわかる通り、『悪魔の毒々モンスター』という作品、“トロマエンターテイメント”という製作会社は、その勢いをとどめることを知らない。
“カルトムービー”と呼ばれる作品は数多くあれど、公開から30年弱の時を経て、劇場での特集再上映が組まれる作品、なおかつ回顧趣味でない面白さを発揮し続けている作品はごくわずか。
しかも、それが現在の日本の社会的問題を風刺することになっているというのは、もはや奇跡。
そう、『悪魔の毒々モンスター』は、トロマエンターテイメントが捻り出した奇跡的な作品なのですね!
自分の醜い姿が見えないメクラの女性だからこそ深めることのできる愛。
悪い奴らはみんなまとめて殺っちまう!という清々しい正義。
愛ってなんだ? 正義ってなんだ? という哲学的な問い。その両方を、愛については、アリストテレスよりも饒舌に語り、正義については、プラトンより深遠に語る。
そんな作品あるのか?あるんです!
それこそ『悪魔の毒々モンスター』!
全国民必見の傑作だと思っています。
思わず、大げさになってしまいましたが、つい先日アメリカで公開が開始された『Return to NUKE’EM HIGH』の日本公開のためにも、トロマエンターテイメントを盛り上げていきたいと思っている逃した魚でした。

なお、毒々モンスターの造形は『吐きだめの悪魔』で知られるジェニファー・アスピナルが担当、後年アカデミー主演女優賞を獲得することとなるマリサ・トメイの銀幕デビュー作と、好事家の方々も思わずサムズアップしてしまう要素も多々ありますね。

最後に、トロマエンターテイメントはYouTubeの公式チャンネルYouTubeの公式チャンネルにて、自社で制作した作品200本超を無料で公開しています。
お暇な時はトロマチャンネルへ! 間違いない!
 
 

Written by 逃がした魚は大きいぞ[@NGST_SKN]
2014年3月8日 ブログ掲載

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ちまつり!スプラッター部(略称:ちまスプ)は、スプラッター、スラッシャー、スリラー映画が好きなひとのための部活動です。 絶賛部員募集中!! 詳しくは「ちまスプとは」をみてね。

1件のフィードバック »

  1. […] さてさて1番上にも書きましたが、まあ、まあ、静かな映画ですね! まるで岩波文庫的なインテリ感、岩波ホール的な静謐さを持っている感じでした… 最近観たホラー映画だと『サプライズ』(感想はこちら)や『SAFE HAVEN』(感想はこちら)、エヴァンゲリオンだと『序』よりも『破』、人生ベスト作品が『悪魔の毒々モンスター』(感想はこちら)という私のような人間には、あまりにも動きが少ないように感じられました… […]

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