モーテルジャケット
 
プレデターズ』のニムロッド・アーントル監督の、ハリウッドデビュー作です。
モーテルに宿泊したカップルが、
支配人の副業の標的にされる一夜を描いたスリラー作品。
ちょう古典的で、捻ったストーリーは一切ないの。
意外性がないぶん、シンプルで単純明快なわかりやすいお話。


 

離婚寸前の夫婦デビッドとエイミー。二人の関係は一人息子を事故で亡くして以来
ぎくしゃくして冷えきっていた。
この日はエイミーの両親の記念パーティに参加した帰りで、デビッドの運転する車
は道に迷っていた。不甲斐ないデビッドに、イライラするエイミー。それでも深夜
の寂れた道を走り続けると、ガススタンドが併設された一軒のモーテルを見つける。
デビットはスタンドの修理工に道を訪ね、ついでに軽くエンジンの様子をみてもら
う。道を教わって、おまけに花火までもらうと、スタンドを後にする二人。
これでやっと家に戻れる……安心したのもつかの間、車が突然故障してしまう。
困った2人は歩いてスタンドに戻るが、すでに閉店していた。
しかたなく二人は、となりのモーテルに宿泊することにするのだが…… 

【楽しめるかも】

  • 血まみれ惨殺シーンは苦手だけどスプラッター映画の雰囲気に興味があるってひと
  • 最近の捻りすぎた設定のスリラー映画はちょっと疲れたのっていうひと

【楽しめないかも】

  • ソウ』のようなラストのどんでん返し映画が好きなひと
  • イーライ・ロス的な血まみれスプラッターを愛してやまないひと
  • 雰囲気よりもノリが重視のホラー映画が好きなひと

 

01
二人が宿泊するモーテルの支配人はうさんくさいひげメガネ。
しかもフロントの奥にある部屋の中から女性の悲鳴まできこえてくるんだから、いくらホラー映画見てますって言われたって薄気味悪いじゃんね。
疲れ切ってるっていうのに、こんな薄汚れたモーテルの部屋に泊まることになるなんて、ちょう悲しい。とはいえ、ベッドの上に座り、やっと一息つけました。
と、いきなり鳴り響く部屋の電話。出てみたら無言電話。
さらに何者かが部屋の扉を激しくたたく。開けてもそこには誰もいない。
なんだよっ、気持ち悪いなぁもう!! なんて、この二人じゃなくったって思うよね。
で、二人は気を紛らわせようとTVをつけてみたものの、まともに映りやしない。そんななかデヴィッドはビデオテープを見つけるのです。ラベルもなにもついていない、いかにもあやしげなテープ。せっかくなので、と再生してみると、殺人鬼が若者を殺す悪趣味なホラー映画だった。
あれ、でも、なーんかちょっと気になることがあるよね?

とにもかくにも、とても素直な作品で、ややこしいこと考えずに観られるんだよね。まるで70・80年代のスラッシャーから、血塗れ部分をそっくり取り除いたような、そんな感じ。なので、エグいシーンはないけどスラッシャーやスプラッターの雰囲気はちょう出てる。

モーテルのさびれた薄汚い雰囲気や、不機嫌な夫婦、あやしいモーテルの支配人、そして何者かの気配……登場人物も少ないので、混乱しなくって親切設計。と、まあこういう「そよかぜスリラー」なので、「どんでん返し」とか「ラストで衝撃を受ける」みたいな部分を期待しちゃだめなの。そういうのを期待して観ると物足りなくて「レンタル料金の100円かえせっ!!」ってなることうけあい。

モーテル2ケイト・ベッキンセイルが出てるから、地味そうに見えて実はそこそこやってくれちゃう映画なのかも、なんて思うかもしれないけど、見たまんまの地味さ加減です。この作品、当初は『SEX AND THE CITY』のサラ・ジェシカ・パーカーが出演予定だったところ、彼女が降板になってベッキンセイルに話しがきたのだとか。

始終モーテルの敷地内を駆けずり回っている「シチュエーションスリラー」なので、低予算なのが目に見えてよくわかるんだけど、その雰囲気が脚本とベストマッチなのよね。
作品中に出てきたスナッフビデオなんか、ちょうチープなんだけど、そのチープさが妙なそれっぽさをかもしだす。
監督のニムロッド・アーントルはこの作品でハリウッドデビューしたわけなんだけど、なかなかの手腕だね。直接的で視覚的な残酷描写を使わずに、支配人のどことなく不審な振る舞いや、無言電話といった描写をつかって緊張感や緊迫感を出している演出がすごく味わい深い。じわじわくる。

モーテル1キャラクターの見せ方もとても上手で、旦那の頼りない感じが観てる側をイライラさせるので、奥さんがどんどんたくましくなっていく様子や、その集大成になっているクライマックスもなかなかの見もの。あっさりした脚本を、こういう細かい部分の演出で魅せるっていうのは、低予算映画には大事なことだよね。

と、いうことで、地味ながらもお気に入りのおすすめ作品なのでした!

 

Written by はるひさ[@haruhisa1212](部長)
2007年11月3日 ブログ掲載

 

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